西鉄が「太宰府・柳川観光きっぷ」をデジタル化 電車も「柳川川下り」もスマホ一つで

西日本鉄道はおトクなきっぷ「太宰府・柳川観光きっぷ」をデジタル化したQR乗車券を発売します。

「太宰府・柳川観光きっぷ」は、西鉄電車の往復乗車券と柳川の川下り乗船券がセットになった企画乗車券です。既存の紙のきっぷに加え、2021年4月1日(木)からはQR乗車券が新たに発売されます。購入から電車の乗車、川下りまでスマートフォン一つで利用できるサービスとなります。

西鉄によると、「太宰府・柳川観光きっぷ」は2019年度には約3万5千人の利用があったとのことで、「古都・太宰府」「水郷・柳川」という福岡の二大観光地を一度に巡れるきっぷとして観光客に人気の商品です。コロナ禍により2020年度の利用者数は大きく落ち込んでいますが、今後の観光需要の回復を見据え、デジタル化により観光客の利便性を向上するとしています。

「太宰府・柳川観光きっぷ」QR乗車券は、西鉄電車公式LINEアカウントや西鉄グループホームページなどから専用サイトにアクセスして購入します。決済方法はクレジットカード(Visa、Master)のほか、「メルペイ」「PayPay」「We Chat Pay」「ALIPAY」が利用できます(一部の決済方法の運用開始日が遅れる場合があります)。決済完了後に届くURLを開くとQR乗車券を受け取ることができます。

電車に乗降する際は、駅の有人窓口に設置されたスキャナーにQRコードをかざすことで利用できます。また、「柳川川下り」を利用する際は、川下り乗船場の窓口でQRコードを提示することで乗船可能となります。なお、太宰府エリアおよび柳川エリアの飲食店、タクシー、レンタサイクル、観光施設などで割引特典を受けるには、太宰府駅および西鉄柳川駅で降車する際に受け取る紙のクーポンを利用します(QRコードでの割引特典は未対応)。

おねだんは大人3,080円、小児1,490円です。有効期間は利用開始日を含め2日間です。西鉄福岡(天神)駅または薬院駅発着の往復乗車券となっており、途中、太宰府駅および西鉄柳川駅でのみ下車できます。「柳川川下り」は、柳川観光開発(松月乗船場)のみ利用可能です(詳細は下図を参照)。

西鉄では、今回の取り組みを通して利便性の改善を図りながら、ほかの観光きっぷの電子チケット化を検討するとしています。